今回は聖武天皇。
東大寺に大仏をつくった人です。
聖武天皇は、文武天皇の皇子として生まれました。
聖武天皇の母は藤原不比等の娘でした。
藤原不比等は、もう一人の娘を聖武天皇のきさきにしてのちの光明皇后として、
聖武天皇に協力することで藤原氏の勢力をのばしていました。
聖武天皇の時代は、不安な社会情勢のなかにありました。
長屋王の編。藤原広嗣の乱。各地のききん。天然痘の流行。
このような社会不安をとりのぞくため、聖武天皇は仏教の力に頼ろうとしました。
そこで、地方の国ごとに国分寺と国分尼寺をつくらせ、
都、奈良には東大寺と大仏をつくらせたのです。
奈良に都のあった時代を奈良時代といい、
このころの文化は仏教の影響を強く受けた国際色ゆたかな文化でした。
このころの文化を、天平文化といいます。